第二種電気工事士の難易度と合格率は?他資格との違いも紹介!

第二種電気工事士 難易度

第二種電気工事士は、一般用電気工作物の保安に関して必要な知識及び技能に身につけることができる資格です。

年2回開催され、筆記試験と技能試験に合格すると第二種電気工事士の資格を取得できます。

年間10万人以上が受ける第二種電気工事士の気になる試験の合格率や、合格発表日、難易度などわかりやすく解説していきます。

どんな資格を受けたらいいのか悩んでいる人の参考になったら嬉しいです。

第二種電気工事士の難易度

第二種電気工事士は、電気系の資格の中で人気が高く、高校生から社会人、シニアの方まで幅広く受験する資格です。

電気は私の生活に必要不可欠であり、それを支えている電気工事士はこれからも伸びていくと予想されます。

そこで本章では、第二種電気工事士受験する方に向けて、試験の難易度について解説していきます。

第二種電気工事士の難易度は、中くらい

第二種電気工事士は、ECEE(一般財団法人電気技術者試験センター)が運営する、電気系の国家資格の1つです。

電気系の国家資格の中だと難易度が低く、多くの方が挑戦できる資格でもあり、年間10万人を超える方が受験されます。

気になる難易度ですが、「中くらい」です。なぜ、難易度を中くらいとしたかは以下の通りです。

難易度が「中くらい」のワケ
  • 暗記問題の比率が高いが、計算問題や工事の方法など電気系の知識が求められる問題が多い。
  • 複線図の問題は、初心者にはとっつきづらい。
  • 理系の国家資格の中では珍しく、実技試験がある。

難易度が「中くらい」ですが、人によって簡単と思う方もいれば、難しいと思う方もいます。

しかし、しっかりと傾向と対策を踏んで学習すれば合格に近づくことができます。

試験の範囲が広いので対策が必要

第二種電気工事士は、出題問題が幅広いです。そのため、広範囲にわたり対策を練らなければいけません。

第二種電気工事士の出題範囲(筆記試験)
  1. 電気に関する基礎理論
  2. 配電理論及び配線設計
  3. 電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具
  4. 電気工事の施工方法
  5. 一般用電気工作物の検査方法
  6. 配線図
  7. 一般用電気工作物の保安に関する法令
第二種電気工事士の出題範囲(実技試験)
  1. 電線の接続
  2. 配線工事
  3. 電気機器及び配線器具の設置
  4. 電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具の使用方法
  5. コード及びキャブタイヤケーブルの取付け
  6. 接地工事
  7. 電流、電圧、電力及び電気抵抗の測定
  8. 一般用電気工作物の検査
  9. 一般用電気工作物の故障箇所の修理

筆記試験は、「4択形式」であり、実技試験は、「配線を完成」させなければなりません。

そのため、試験範囲が幅広くなりますので、対策をすることが大事です。

第二種電気工事士は独学でも合格できる

第二種電気工事士は、独学でも合格を目指すことができます。一方で、スクールや講座などで合格を目指す人もいます。

自分がどちらの方が合っているかを試しながら、最適な勉強方法を見つけていきましょう。

年度によって大きな変化がない

第二種電気工事士は、年度によって大きな変化がないことも特徴です。

毎年、似たような問題が出題されますので、過去問を中心に勉強していくことで、より合格率をあげることができます。

第二種電気工事士の合格率は?

第二種電気工事士の合格点と合格率について解説していきます。

合格率は毎年の傾向をもとに算出しています。

合格点は、60点以上で合格

第二種電気工事士の合格点は以下の通りです。

第二種電気工事士
筆記試験・試験方式:マークシート(四肢択一)
・問題数:50問(各2点)
・試験時間:120分
・合格基準:約60点
実技試験・試験方式:課題作成
・候補問題:13問
・問題数:1問
・試験時間:40分
・合格基準:欠陥せず、時間内に完成

筆記試験の合格率は、およそ60%

第二種電気工事士の筆記試験の合格率は以下の通りです。

過去10年の平均推移だと、およそ60%ほどです。近年では、年2回の開催となり開催日程が増えたことで合格率を上がっている傾向にあるかと思います。

実施年度受験者数合格者数合格率
2021年156,553人92,640人59.2%
2020年104,883人65,114人62.1%
2018年122,266人80,625人65.9%
2017年123,279人68,321人55.4%
2016年112,379人66,379人59.1%
2015年114,528人67,150人58.6%
2014年118,449人69,704人58.8%
2013年105,528人62,272人59.0%
2012年109,564人68,388人62.4%
2011年99,725人58,036人58.1%
第二種電気工事士 筆記試験 合格者推移

実技試験の合格率は、およそ71%

第二種電気工事士の実技試験の合格率は以下の通りです。

およそ71%が実技試験の合格率となっており、筆記試験よりも高い結果となっています。

実技試験は、候補問題13問の中より出題されますので、より高い合格率となっているのではないでしょうか。

実施年度受験者数合格者数合格率
2021年116,276人84,684人72.8%
2020年72,997人52,868人72.4%
2018年100,379人65,520人65.3%
2017年95,398人64,377人67.5%
2016年81,356人55,986人68.8%
2015年84,805人62,216人73.4%
2014年84,072人59,441人70.7%
2013年77,881人57,751人74.2%
2012年84,181人64,000人76.0%
2011年75,205人53,082人70.6%
第二種電気工事士 実技試験 合格者推移

他の電気系の資格との難易度を比較

第二種電気工事士は人気が高く、一度取得すると一生持っていることができるので、受験する方も非常に多いです。

ただし、第二種電気工事士以外にも電気系の国家資格は多く存在します。

そこで本章では、「電気工事施工管理技士」、「電験三種」、「第一種電気工事士」との難易度を比較してみます。

電気工事施工管理技士(2級):同じ程度の難易度

「電気工事施工管理技士」は、工事の保安監督や、施工計画、工事品質などを管理を行うことができる国家資格です。

現場の工事は行うことができず、現場の監督業に専念する資格です。

合格率がおよそ40%〜60%の資格であり、難易度としては、第二種電気工事士と同等くらいになります。

「電気工事士」は現場の作業を行うことができる資格。
「電気工事施工管理技士」は現場の作業を行うことができず、監督する資格。

実際に、どちらの資格をとった方が有利などはありません。

ぜひ、仕事やキャリアアップの参考になる資格を取得してください。

電気主任技術者試験第三種(電験三種):第二種電気工事士よりも難しい

電圧5万V未満の事業用電気工作物の主任技術者として、電気施設の管理など行うことができます。

電験三種は、以下のような科目構成となっています。

科目名科目の内容
理論電気理論、電子理論、電気計測及び電子計測
電力発電所及び変電所の設計及び運転、送電線路及び配電線路(屋内配線を含む。)の設計及び運用並びに電気材料
機械電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、電熱、電気化学、電気加工、自動制御、メカトロニクス並びに電力システムに関する情報伝送及び処理
法規電気法規(保安に関するものに限る。)及び電気施設管理
電験三種 試験構成 ©︎ 電気技術者試験センター

電験三種の合格率は、10%前後です。数年かけて受験する方もいます。

第二種電気工事士に合格してから電験三種にチャレンジする方も多くいます。

第一種電気工事士:上位の資格

「第一種電気工事士」は、自家用電気工作物の保安に関しての作業を行うことができる資格です。

第二種電気工事士と第一種電気工事士の比較は以下の通りです。

第二種電気工事士と第一種電気工事士の違い
第二種電気工事士と第一種電気工事士の違い
第二種電気工事士の業務内容
  • 対象範囲:電圧が600V以下の電気工事ができます。
  • 作業可能場所:一般住宅・小規模オフィス・店舗など
第一種電気工事士の業務内容
  • 対象範囲:最大電力が500kW未満の電気工事を行うことができます。
  • 作業可能場所:ビル・工場・大型店舗など

扱える電圧の大きさ、作業可能場所が大きく異なります。

第一種電気工事士の合格率は、およそ30%程度となっています。

第二種電気工事士のおすすめ勉強法

第二種電気工事士の学習計画を立てる上で、勉強時間の目安を知っておくと立てやすいと思います。

そこで本章では、第二種電気工事士の勉強時間の目安を初心者とそうでない方の2種類に分けて解説します。

勉強時間の目安から1日あたりの勉強時間を割り出して、計画的に学習を進めてみてください。

初心者は100時間以上かかることも

新卒の社会人や文系の高校生・大学生などのIT初心者は、多めに勉強時間を確保するべきでしょう。

まったく知識のない状態から第二種電気工事士の合格を目指す場合、100時間以上を要するケースもあります。

仮に100時間を勉強時間に充てる場合、1日2時間勉強するならば、約50日で学習計画を立てましょう。

無理のない学習計画を立てて、確実に合格できるように準備しましょう。

基礎知識があれば50〜60時間が目安

電気系の知識がある人であれば、第二種電気工事士の勉強時間は、50~60時間をあてれば合格に近づくでしょう。

仮に1日2時間勉強する場合は、1ヶ月で合格することができます。

第二種電気工事士の過去問は10年分、勉強していくと十分な対策と言えるでしょう。

第二種電気工事士の合格発表日

第二種電気工事士の合格発表日は以下の通りです。

合格発表
  • 筆記試験Web公表:2022年6月13日(月)
  • 結果通知書発送:2022年7月7日(木)
  • 技能試験Web公表:2022年8月18日(木)
  • 結果通知書発送:2022年8月26日(金)

試験センターのホームページで、各試験の合格発表予定日から1ヶ月間、それぞれの受験番号で合否を検索できます。

第二種電気工事士の試験合格後の流れ

第二種電気工事士の試験に合格しましたら、免状の申請を行います。

免状の申請については、こちらの記事でわかりやすく解説していますので、そちらを参考にしてください。

まとめ

第二種電気工事士の合格率は、筆記試験が60%前後、実技試験が70%前後です。

難易度としては、そこまで難しくないですが、しっかりと対策することが重要です。

ぜひ、合格率や難易度を参考に、試験に挑戦してみてください。

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