施工場所と配線方法とは?それぞれの施工方法についても解説!

第二種電気工事士 施工方法

低圧屋内配線は、幹線と分岐回路で構成されています。

そのため、施設場所ごとでの違いや、特徴などを把握しておくことが必要です。

今回は、施設場所ごとや、特徴などについて、解説していきます。

目次

施設場所と配線方法とは?

屋内・屋外配線工事での施設場所では、大きく次の3つに分類されます。

屋内・屋外配線工事での施設場所
  • 屋外配線工事(引込口配線工事)
  • 低圧屋内配線工事
  • その他の場所の工事(特殊工事など、屋外・屋内以外の工事)

この中でも、屋外配線工事で施設できる工事は、次の4種類にかぎられています。

屋外配線工事で施設できる工事
  • 金属管工事
  • 合成樹脂管工事
  • ケーブル工事
  • がいし引き工事

1.低圧屋内配線工事

屋内配線を施設する場所は、次の3つに区分されます。

それぞれの区分に応じて、配線工事を選ぶ必要があります。

場所内容場所
展開した場所(露出した場所)配線を目で見てすぐに確認できる場所壁、天井の表面
点検できる隠ぺい場所普段は見えないところに隠れているが、点検口などから点検できる場所天井裏、押入れ
点検できない隠ぺい場所配線が完全に隠れていて、壁や床を壊さないと点検できない場所天井懐、床下、壁内
屋内配線を施設する場合の区分

さらに上記の各施設場所は、「乾燥した場所」と「それ以外の場所」の2つに分類され、これらの区分ごとにできる工事の内容が異なってきます。

施工場所展開した場所・点検できる隠ぺい場所展開した場所・点検できる隠ぺい場所点検できない隠ぺい場所点検できない隠ぺい場所
工事の種類乾燥した場所湿気・水気のある場所乾燥した場所湿気・水気のある場所
金属管工事
金属製可とう電線管工事
合成樹脂管工事(CD管以外)
ケーブル工事
がいし引き工事××
金属ダクト工事×××
金属線ぴ工事×××
ライティングダクト工事×××
フロアダクト工事×××
低圧屋内配線の施設場所と工事の種類

上記の表を見るとわかる通り、「金属管工事」、「金属管工事」、「金属管工事」、「金属管工事」は、どの工事でも施設できることがわかります。

一方で、「がいし引き工事」、「金属ダクト工事」、「金属線ぴ工事」、「ライティングダクト工事」は、点検できない隠ぺい場所では施設することができません。

メタルラス等の絶縁

木造物のメタルラス張りや、ワイヤラス張り、金属板張りの壁に、ケーブルや金属管を貫通させる場合は、漏電しないように、メタルラス、ワイヤラスや金属板など十分に切り開き、また、金属管などは、耐久性のある防護管などに収めて絶縁しなければなりません。

メタルラス張り(引用:http://www.daikenlath.co.jp/howto/howto.html

弱電流電線等との接近交差

がいし引き工事以外の配線工事では、弱電流電線(電話線や小勢力回路の電線など)や水管、ガス管がある場合は、接触しないように施設する必要があります。

電線の接続

電気工事において、電線の接続は、大切な作業の1つです。

電線の接続が正しくできていないと、断線や火災の原因になることがあります。

こうした危険を未然に防ぐために、電線の接続に関して、守らないといけない条件が規定されています。

電線の接続に関する規定
  1. 電線の電気抵抗を増加させないこと
  2. 電線の引っ張り強さを20%以上減少させないこと
  3. 接続部分には、接続管その他の器具(差し込みコネクタなど)を使用するか、ろう付けをする。
  4. 接続部分の絶縁電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のある接続器を使用する場合を除き、接続部分を絶縁電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので十分被覆すること。
  5. コード相互、キャブタイヤケーブル相互、ケーブル相互、またはこれらのものを相互に接続する場合は、コード接続器、接続箱その他の器具を使用すること。

2.接地工事とは?

接地とは?

電気機械器具や設備、配管などを接地線を用いて大地と繋ぐことを「接地」といいます。

接地工事を行うことで、濡れ出た電気を大地に逃すことができます。

この工事は、漏電などによる感電や、火災の発生を未然に防ぐための工事です。

接地工事の目的

目的は、「機械器具・金属製の配管等を大地と接続して、漏電による感電や火災を防止する」ことです。

接地工事の種類

接地工事には、A・B・C・Dの4種類があります。

そのうち、A・B種接地工事は、高圧部分を範囲としているので、第1種電気工事士が担当します。

C・D種接地工事は、600V以下の定格部分が範囲なので、第2種電気工事士の担当範囲です。

低圧のうち、300Vを超えるC種接地工事、300V以下のD種接地工事士のそれぞれの接地抵抗値、及び、接地線の太さは次のように規定されています。

接地工事の種類接地抵抗値接地線の太さ
C種接地工事10Ω以下地絡が生じた場合に、0.5秒以内に自動的に電路を遮断する装置を施設した場合は、500Ω以下1.6mm以上
D種接地工事100Ω以下地絡が生じた場合に、0.5秒以内に自動的に電路を遮断する装置を施設した場合は、500Ω以下1.6mm以上
接地工事

なお、低圧屋内配線で使用する電路は、使用電圧が300V以下ですので、必ずD種接地工事が適用されます。

また、機械器具の老朽化や故障などによって、漏電した場合を考慮して、機械器具の鉄台や外箱にも接地工事を行います。

機械器具の区分接地工事
300V以下の低圧用D種接地工事
300Vを超える低圧用C種接地工事
高圧・特別高圧用A種接地工事
機械器具の鉄台及び外箱の接地工事

接地工事の省略

接地工事は、次の条件を満たす時に省略することができます。

接地工事の省略条件
  1. 対地電圧150V以下の機器を乾燥した場所に施設する場合
  2. 低圧用の機械器具を乾燥した木製の床絶縁性のものの上で取り扱うように施設する場合
  3. 電気用品安全法の適用を受ける二重絶縁の構造の機械器具を施設する場合
  4. 水気のない場所に施設した機械器具に電気を供給する電路に、電気用品安全法の適用を受ける漏電遮断器(定格感度電流:15mA以下、動作時間:0.1秒以下)を施設する場合
  5. 電源側に絶縁変圧器(2次電圧300V以下で容量が3KV・A以下)を施設し、その負荷側の電路を接地しない場合

D種接地工事の特例

D種接地工事を施す金属体と大地との電気抵抗が100Ω以下の場合は、D種接地工事を施したとみなされます。

つまり、この場合も接地工事を省略できます。

3.金属管工事とは?

金属管工事とは、薄鋼電線管やねじなし電線管といった、金属製の電線管に電線を通して配線する工事です。

金属管工事は、屋内配線工事では全ての場所に施設できます。

金属管の使用例

金属管工事の規定①:使用できる電線

金属管工事で使用できる電線は次の通りです。

金属管工事で使用できる電線
  • 絶縁電線(屋外用ビニル絶縁電線OWを除く)
  • 金属管内では、電線に接続点を設けてはならない(電線の接続は必ずボックス内で行う

金属管工事の規定②: 金属管の屈曲

金属管の屈曲に関しては、次の規定があります。

金属管の屈曲
  • 内側の曲げ半径は管内径の6倍とする
  • アウトレットボックスやその他のボックス間の金属管には、3箇所を超える直角の屈曲箇所を設けない

金属管工事の規定③:管端の保護

管端の保護に関しては、次の規定があります。

管端の保護
  • 管の端口には、電線の被覆を損傷しないようにブッシングを使用する
  • 金属管からがいし引き工事に移る場合は、金属管の端口に絶縁ブッシングを使用する

金属管工事の規定④:電磁的平衡電磁的平衡

電線を金属管に収めるときは、回路が同じ電線は全て同じ金属管内に収めます。

これは、金属管内の電磁的平衡を保つためです。

電磁的平衡とは、1回路の電線は全て金属管に収めることで、電流によって生じる磁束を平衡させることです。

管内の電線に電流が流れると磁束が生じ、金属管本体に渦電流が流れます。金属管に電流が流れると加熱して問題が生じるため、同一回路の電線を収めることで磁束を打ち消すようにします。

金属管工事の規定⑤:金属管の接地工事

金属管の接地工事については、次の規定があります。

金属管の接地工事
  • 使用電圧が300V以下の場合は、D種接地工事を施設する
  • 使用電圧が300Vを超える場合は、C種接地工事を施設する

なお、使用電圧が、300V以下の場合で、かつ、以下の条件を満たす場合には、工事を省略できます。

工事を省略できる条件
  • 管の長さが 4m以下のものを乾燥した場所に施設する場合
  • 対地電圧が150V以下の場合で、8m以下のものに簡易接触防護措置(人が容易に触れる恐れがないように)施設するとき、または乾燥した場所に施設するとき

または、使用電圧が300Vを超える場合でも、接触防護措置を施設する場合には、D種接地工事に変更できます。

4.金属製可とう電線管工事とは?

金属製可とう電線管とは、柔軟に曲げて使用することができる金属製の電線管です。

「可とう」とは、「曲げられる」という意味であり、電動機のような振動のある場所や、屈曲の多い場所で使用されます。

ポイント

以前、金属製可とう電線管には、1種と2種がありました。

しかし、1種の施工場所が点検できる乾燥した場所に限られること、また、JIS規格が廃止になったため、実際は金属製可とう電線管と言えば2種のことを指します。
現在は、「プリカチューブ」という名称で商品化されています。

金属製可とう電線管は、金属管と同様に、屋内配線工事では、全ての場所で施設できます。

金属製可とう電線管工事に関する規定①:使用できる電線

金属製可とう電線管で使用できる電線は次の通りです。

金属製可とう電線管工事で使用できる電線
  • 絶縁電線(屋外用ビニル絶縁電線OWを除く)
  • 金属管内では電線に接続点を設けてはならない(電線の接続は必ずボックス内で行う)

金属製可とう電線管工事に関する規定②:金属製可とう電線管の屈曲

金属製可とう電線管の屈曲に関しては次の規定があります。

金属製可とう電線管工事の屈曲
  • 内側の曲げ半径は、管内径の6倍以上とする。
  • 露出場所、または点検できる隠ぺい場所で、管の取り外しができる場合は、管の内側の曲げ半径の3倍以上とする。

② 金属製可とう電線管の屈曲

金属製可とう電線管の屈曲に関しては次の規定があります。

金属製可とう電線管工事の屈曲
  • 内側の曲げ半径は、管内径の6倍以上とする。
  • 露出場所、または点検できる隠ぺい場所で、管の取り外しができる場合は、管の内側の曲げ半径の3倍以上とする。

金属製可とう電線管工事に関する規定③:金属製可とう電線管の接地工事

金属製可とう電線管の接地工事に関しては次の規定があります。

金属製可とう電線管工事の接地工事
  • 使用電圧300V以下の場合は、D種接地工事を施設する
  • 使用電圧300Vを超える場合は、C種接地工事を施設する

ポイント

ただし、使用電圧が300V以下で、かつ管の長さが4m以下の場合は、D種接地工事を省略できます。

また、使用電圧が300Vを超える場合でも、接触防護措置を施設する場合は、D種接地工事に変更できます。

金属製可とう電線管工事に関する規定④:金属製可とう電線管の接続

金属製可とう電線管の接続する際には、次の部品を使用します。

金属製可とう電線管工事の接続
  • 金属製可とう電線管同士の接続:金属管と同じカップリング
  • 金属製可とう電線管とボックスの接続:ストレートボックスコネクタ
  • 金属製可とう電線管とネジなし電線管の接続:コンビネーションカップリング

5.合成樹脂管工事とは?

合成樹脂管工事とは、合成樹脂可とう電線管(PF管・CD管)と硬質塩化ビニル電線管(VE管)を使用する工事です。

これらの電線管は衝撃に弱いですが、絶縁性が高いため、金属管と同様に、屋内配線工事では全ての工事で施設できます。

また、造成材にサドルを取り付けることもできます。

CD管は、コンクリートに埋め込んで使用します。

合成樹脂管工事に関する規定①:使用できる電線

合成樹脂管工事で使用できる電線は次の通りです。

合成樹脂管工事で使用できる電線
  • 絶縁電線(屋外ビニル絶縁電線OWを除く)
  • 管内では電線に接続点を設けてはならない(電線の接続は必ずボックス内で行う)

合成樹脂管工事に関する規定②:合成樹脂管の屈曲

合成樹脂管の屈曲に関しては、次の規定があります。

合成樹脂管の屈曲
  • 内側の曲げ半径は、管内径の6倍以上とする。

合成樹脂管工事に関する規定③:合成樹脂管の接地工事(金属製アウトレットボックス)

合成樹脂管につなぐ金属製アウトレットボックスの接地工事については次の規定があります。

合成樹脂管の接地工事
  • 使用電圧が300V以下の場合は、D種接地工事を施設する。
  • 使用電圧が300Vを超える場合は、C種接地工事を施設する。

なお、使用電圧が、300V以下で、かつ次の条件を満たす場合は、接地工事を省略できる。

接地工事を省略できる条件とは?
  • 乾燥した場所に施設する場合
  • 対地電圧が150V以下の場合で、簡易接触防護措置を施設する場合はD種接地工事に変更できる

合成樹脂管工事に関する規定④:合成樹脂管の支持・連結

合成樹脂管の屈曲に関しては、次の規定があります。

合成樹脂管の支持・連結
  • 管をサドルで固定する支持点間の距離は1.5m以下とする。
  • 管相互の接続には、ボックスまたは、カップリングを使用する。
  • 硬質塩化ビニル電線相互を差し込む深さは、
    • 接着剤を使用しない場合:外径の1.2倍
    • 接着剤を使用する場合:外径の0.8倍

6.ケーブル工事とは?

ケーブル工事とは、ビニル外装やポリエチレン外装のケーブルを使用する工事です。

屋内配線工事では、全ての場所に施設できます。

また、電線管を使う工事よりも、簡単であるため、屋内配線で広く使われています。

ケーブル工事に関する規定①:電線の支持点間

電線の支持点間に関しては、次の規定があります。

電線の支持点間
  • 造成材の側面または、下面に施設する場合(水平方向で取り付ける場合):2m以下
  • 接触防護措置を施した(人が触れる恐れのない)場所で垂直に施設する場合:6m以下

ケーブル工事に関する規定②:ケーブルの屈曲

ケーブルの屈曲に関しては、次の規定があります。

ケーブルの屈曲
  • 内側の曲げ半径は、ケーブルの仕上がり外径の6倍以上にすること

ただし、露出配線でやむを得ない場合は、ケーブルの被覆にひび割れの生じない範囲の屈曲にすることができる。

ケーブル工事に関する規定③:ケーブルの接続

ケーブルの接続に関しては次の規定があります。

ケーブルの接続
  • ケーブル相互の接続は、原則としては、アウトレットボックスジョイントボックスなどの内部で行う

ケーブル工事に関する規定④:ケーブルの防護

ケーブルの防護
  • 重量物の圧力、または著しい機械的衝撃を受ける恐れがある場合に施設する場合(コンクリートに埋め込む場合など)はケーブルを金属管などに収めて防護する。
  • ケーブルを収める防護装置の金属部分には、金属管の接地工事と同様の接地工事を施設しなければならない。

7.がいし引き工事とは?

がいし引き工事とは、陶器などの「がいし」を造成材に取り付けて、そこに絶縁電線をバインド線で固定する配線工事です。

最近の一般住宅ではあまり見られなくなった配線方法ですが、ネオン放電灯工事の管灯回路では、今でも見ることができます。

この工事は主に、展開した場所(露出場所)や点検できる隠ぺい場所で施設できます。

がいし引き工事の規定とは?

がいし引き工事に関しては、電線の支持点間の距離と、電線の離隔距離が規定されています。

電線の支持点間の距離は「造営材に沿って取り付ける場合は2m以下」とします。

また、電線の離隔距離については、次の表のように規定されています。

対象使用電圧300V以下使用電圧300V超過
電線相互6cm以上6cm以上
電線と造営材2.5cm以上4.5cm以上
電線の離隔距離

8.金属線ぴ工事とは?

線ぴ(線樋)とは、樋にふたが付いた器具です。

壁や天井に沿って取り付けて、その中に電線を収めて配線します。

金属線ぴには、1種金属線ぴ(幅4cm未満)と2種金属線ぴ(幅4cm以上5cm以下)の2種類があります。

金属線ぴ工事の規定

金属線ぴ工事では、次のことが規定されています。

項目規定内容
① 使用できる電線・絶縁電線(屋外用ビニル絶縁電線OWを除く)
・金属線ぴ内では電線に接続点を設けてはならない。ただし、2種金属線ぴを使用し、かつ電線を分岐し、接続点を容易に点検でき、D種接地工事を施す場合を除く。
② 接地工事D種接地工事を施設する。
ただし、次の条件を満たす場合は、接地工事を省略できる

・線ぴの長さが4m以下のものを施設する場合
・対地電圧が150V以下の場合で、かつ線ぴの長さが8m以下のものに、簡易接触防護措置を施設するとき、または、乾燥した場所に施設するとき
金属線ぴ工事に関する規定

9.金属ダクト工事とは?

金属ダクトは、主に、工場やビル内でたくさんの電線を配線する際に施設します。

金属ダクトは、樋の幅が5cmを超えるものが該当します。

金属ダクト工事に関する規定

金属ダクト工事では、次のことが規定されています。

項目規定内容
① 使用できる電線・絶縁電線(屋外用ビニル絶縁電線OWを除く)
・金属ダクト内では電線に接続点を設けてはならない。ただし、電線を分岐する場合において、接続点を容易に点検できるときを除く
・金属ダクトに収める電線の被覆を含む断面積は、ダクト内断面積の20%以下とする。
② ダクトの支持点間・ダクトの造営材に取り付ける場合:3m以下
・取扱者以外の者が出入りできないように措置した場所に垂直に取り付ける場合:6m以下
③ 接地工事・使用電圧が300V以下の場合は 、D種接地工事を施設する。
・使用電圧が300Vを超える場合は 、C種接地工事を施設する。

ただし、使用電圧が300Vを超える場合でも、接触防護措置を施設する場合は、D種接地工事に変更できる。
金属ダクト工事に関する規定

10.ライティングダクト工事とは?

ライティングダクト工事とは、樋の内部に導体が組み込まれたダクトです。

任意の位置に照明器具用のプラグを取り付けられます。

ダクトの開口部は下向きで使用します。

ライティングダクト工事に関する規定

ライティングダクト工事では、次のことが規定されています。

項目規定内容
① 施設方法・ダクトの支持点間は2m以下
・開口部は下向きにする
・ダクトの終端部は閉塞する
・造営材を貫通して施設してはならない
② 接地工事合成樹脂等で金属部分を被覆したダクトを使用する場合を除いて、D種接地工事を施設する。ただし、対地電圧が150V以下でダクトの長さが4m以下の場合は省略できる。
③ 漏電遮断器の施設簡易接触防護措置を施していない場所に施設する場合は、漏電遮断器を施設する
ライティングダクト工事に関する規定

11.フロアダクト工事とは?

フロアダクト工事とは、床下のコンクリートに金属製のダクトを埋め込み、床から電源を取れるように電線を配線する工事です。

フロアダクトに関する規定

フロアダクト工事では、次のことが規定されています。

項目規定内容
① 施設方法床のコンクリートに金属製のダクトを埋め込み、コンセントや電線を配線する
② 接地工事D種接地工事を施設する
フロアダクト工事に関する規定

12.コードの配線工事

コードとは、電気機器に電力を供給する移動用の電線です。

コードには、ケーブルのような耐久性がないため、コードを直接造営材に取り付けることは 禁止されていますが、ショウウインドーショウケースの配線に限り、例外として認められています。

ショウウインドーの配線工事に関する規定

ショウウインドー・ショウケースの配線工事に関しては、配線工事の方法が次のように規定されています。

ショウウインドー・ショウケースの配線工事に関する規定
  • 乾燥した場所に施設し、内部を乾燥した状態で使用するショウウインドーやショウケース内の使用電圧が300V以下の配線は、コード・キャプタイヤケーブル(移動用ケーブル)を造営材に接触して施設できる。
  • 電線の断面積は、0.75mm^2以上とする。
  • 電線の取り付け間隔は、1m以下とする。
  • 低圧屋内配線との接続には、差込接続器などを使用する。

13.特殊な場所の工事

引火や爆発の危険があるものを取り扱う「特殊な場所の工事」(爆発の恐れがある場所の工事)では、スパークなどによる爆発事故を防ぐために、施設できる工事が制限されています。

危険物があるところでの配線工事は次のように規定されています。

危険な場所工事の種類
爆燃性粉塵の存在する場所
(マグネシウム、アルミニウムなど)
・金属管工事(薄鋼電線管以上の強度を有するもの)
・ケーブル工事(VVFなどは防護装置に収める)
可燃性ガスの存在する場所
(プロパン、シンナー、ガソリンなど)
・金属管工事(薄鋼電線管以上の強度を有するもの)
・ケーブル工事(VVFなどは防護装置に収める)
可燃性粉塵が存在する場所
(小麦粉、でん粉など)
・金属管工事(薄鋼電線管以上の強度を有するもの)
・ケーブル工事(VVFなどは防護装置に収める)
・合成樹脂管工事(厚さ2mm未満の合成樹脂製電線管、CD管を除く)
危険物を製造・貯蔵する場所
(セルロイド、マッチ、石油など)
・金属管工事(薄鋼電線管以上の強度を有するもの)
・ケーブル工事(VVFなどは防護装置に収める)
・合成樹脂管工事(厚さ2mm未満の合成樹脂製電線管、CD管を除く)
特殊な場所の工事

14.ネオン放電灯工事とは?

ネオン放電灯工事とは、看板などのネオン管を取り付ける工事です。

ネオン管の点灯には、専用の変圧器(ネオン変圧器)を施設します。

ネオン放電灯工事に関する規定

配線工事の方法が以下のように規定されています。

項目規定内容
① 配線方法ネオン放電灯の配線は、15A分岐回路または、20A配線用遮断器分岐回路で使用するか、電灯回路と併用する。
または、使用電圧が1000Vを超えるネオン放電灯の管灯回路の配線は、がいし引き工事で施設する
② 使用できる電線・電線はネオン電線を使用する
・電線の取り付け間隔は、1m以下とする
・電線相互の間隔は、6cm以上とする
・人が触れる恐れがない展開した場所、または、点検できる隠ぺい場所に施設する
③ 接地工事ネオン変圧器の金属製外箱にD種接地工事を施す
ネオン放電灯工事に関する規定

施工方法のまとめ

第二種電気工事士には施工方法が複数種類あります。

それぞれ、「展開した場所(露出した場所)」、「点検できる隠ぺい場所」、「点検できない隠ぺ場所」で施工方法は異なります。

施工方法について正しく理解して試験の対策として臨みましょう!

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