許容電流とは?漏電遮断器や配電用遮断器も紹介!

電線とは、「銅線などの導体をビニルなどの絶縁物で覆ったもの」であり、以下の種類があります。

電線とは?
  • 絶縁電線
  • ケーブル
  • コード

低圧屋内配線で使用する電線は、細いほど電気抵抗がまして発熱します。

そのため、断線や劣化などを防ぐために、太さごとに、許容電流が定められています。

ここからそれぞれの場合で詳しく解説していきます。

許容電流とは?

がいし引き配線の場合

絶縁電線には、以下の種類があり、許容電流もそれぞれで異なります。

絶縁電線の種類
  • 単線
  • より線
がいし引き配線の場合の許容電流
がいし引き配線の場合の許容電流
ポイント

単線の1.6mmと、より線2mm^2の許容電流は、同じとなります。

他の場合でもほぼ同様となります。

金属管に収める場合

電線を金属管やPF管に収めると、温度が上昇しやすくなります。

そのため、電流減少係数を乗せて、許容電流を計算する必要があります。

電流減少係数とは?

電線を金属管などに集約する際に、温度上昇などを加味して定義した係数のこと

金属管に収める場合の許容電流
金属管に収める場合の許容電流

600Vビニル絶縁ビニルシースケーブルの場合

ケーブルの電流減少係数は、以下のようになります。

600Vビニルシースケーブルの場合の許容電流
600Vビニルシースケーブルの場合の許容電流

コードの許容電流

コードの場合の許容電流は以下の通りです。

コードの許容電流
コードの許容電流

過電流遮断器とは?

漏電遮断器とは、電気回路に過電流や短絡電流が流れた時に、自動的に電気回路を遮断して、電気回路を保護する装置です。

過電流とは?

器具や電線などの許容範囲を超えて電気が流れること

短絡電流とは?

短絡発生時に流れるその回路電気機器の設計上の許容電流を越える電流のこと

過電流遮断器の種類
  • ヒューズ:過電流が流れた場合に自ら発熱して回路を溶断する機器
  • 配線用遮断器:電磁力などを利用して、開閉器を開くことで、遮断するきき

ヒューズと、配線用遮断器には、それぞれ動作時間があります!

ヒューズ

ヒューズの規定は以下の通りです。

ヒューズの規格
  • 定格電流の1.1倍では溶断しないこと
  • 以下の時間内に溶断すること

ヒューズ
ヒューズ

配線用遮断器(ブレーカ)

配線用遮断器の規格は以下の通りです。

配線用遮断器の規格
  • 定格電流の1倍の電流では動作しないこと
  • 以下の時間内に動作すること
配線用遮断器(ブレーカ)
配線用遮断器(ブレーカ)

配線用遮断器(ブレーカ)の極数・素子数

配線用遮断器には、2極1素子や2極2素子といった種類があります。

極や素子とは?
  • 極:開閉器の極数
  • 素子:過電流を感知する素子の数

素子は過電流を感知すると、開閉器を用いて電路を遮断します。

配線用遮断器(ブレーカ)の極数と素子数
配線用遮断器(ブレーカ)の極数と素子数

また、2極1素子の配線用遮断器には、L(Line)とN(Netral)の印があり、素子のないNには白線(接地線)をつなぎます。

素子は過電流を検出して開閉器を動作させます。

漏電遮断器とは?

漏電遮断器の施設

漏電遮断器は、漏電(地絡)を検出して、電路を自動的に遮断する装置です。

電技解釈

金属製外箱を有する使用電圧が60(V)を超える低圧の機械器具に接続する電路には、簡易接触防護措置を施さない場合、電路に地絡を生じた時に自動的に電路を遮断する装置を施設すること

ただし、次の場合には施設を省略できます。

  • 機械器具を乾燥した場所に施設する場合
  • 対地電圧が150V以下の機械器具を水気のない場所に施設する場合
  • 機械器具に施されたC種接地工事またはD種接地工事の接地抵抗値が3Ω以下の場合
  • 電気用品安全法の適用を受ける二重絶縁構造の機械器具を施設する場合

漏電遮断器と対地電圧の制限

基本的に、住宅の対地電圧は150V以下にする必要がありますが、2KW以上の機械器具を施設する場合に限り、例外規定があります。

定格消費電力が2KW以上の機械器具を施設する場合でかつ以下の条件を満たす場合は、対地電圧を300V以下にできます。

漏電遮断器と対地電圧の制限
  • 使用電圧を300V以下にすること
  • 電気機械器具および屋内の電線に簡易接触防護措置を施すこと
  • 電気機械器具を屋内配線と直接接続して施設すること
  • 専用の開閉器、および過電流遮断器を施設すること
  • 電気機械器具に電気を供給する電路に漏電遮断器を施設すること

例えば、三相3線式200Vのエアコンなどが上記の対象となります。

許容電流のまとめ

許容電流は、電線の種類によっても異なります。

断線や、劣化などを防ぐために、太さごとで異なりますので、しっかりと把握していきましょう。

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